優れた耐摩耗性と高硬度を有する新しい機能めっき
カニボロン® (日米特許取得済)
KANIBORON® (Ni-P-B)
アルミニウム素材との相性が良く、摺動性に優れています。
カニボロンは、当社の独自の技術により開発した、低リン・低ボロンの高性能めっきで、無電解Ni-Pと無電解Ni-Bの両特性を有し、従来以上の多機能を持っています。特に、過酷な条件下での耐摩耗性に優れており、精密部品・自動車部品には最適です。
皮膜組織と特性
- 皮膜組成
- ニッケル97wt%以上、リン1~3wt%以上、ホウ素1wt%以下
- 耐摩耗性
- 無電解Ni-Pの3倍以上と優れた特性を持っています。
- 高硬度
- めっきしたままでもHV700、熱処理によりHV1000前後になります。
- 耐熱性
- 無電解Ni-Pよりも耐熱性に優れており、高温に於ける使用にも充分適応できます。
- 耐衝撃性
- 皮膜は強い靭性を持っており、硬度が高くても割れや脆さがでません。
- 潤滑性
- 摩擦係数は、無電解Ni-Pの2/3と優れており、摺動部や回転部の焼き付き防止に効果があります。
- 高精度
- 無電解めっきですので、指定膜厚に対して、±10%と精度が高く、膜厚の均一性を保つ事ができます。
- 光沢性
- 無電解Ni-Pとは異なり、明るい光沢を有しています。
使用用途
輸送機部品・コンプレッサー・ピストン 等