日本カニゼン株式会社は、当社が行う事業そのものが種々の材料に化学的あるいは物理的安定性を付与し、それらの耐久性を向上させることを通して、省資源、強いては地球環境保全に貢献してきたことを認識し、経営理念である。
「①最高のサービスを顧客に提供するために、永続的な企業の成長と発展を果たします。」
「②個々を尊重し、安全で働きやすい職場環境づくりを目指します。」
を踏まえて、以下のように環境方針を定める。
1.当事業所は、安全と環境に配慮した製品製造及びその適用技術展開を通じて社会に貢献する。
2.当事業所は、環境保全に関連する法令、条例を順守し、地域コミュニケーションや環境美化活動を通じて社会からの信頼確保に努める。
3.当事業所は、リスクアセスメントにより継続的なリスク低減を図り、危険源の除去と環境汚染の予防に努める。
4.当事業所は、善活動を通して環境負荷の低減と安全で明るい職場づくりに取り組む。
この方針を達成するために、環境目的および環境目標を設定し、当事業所の全部門・全階層の力を結集して、継続的な環境保全に努める。この環境方針は、当事業所の全従業員、並びに当事業所とともに働く全ての人に周知し、一般にも公開する。
2018年5月1日
日本カニゼン株式会社
当社は2009年4月に全社統一システムとして、ISO14001の認証取得、運用を開始し、マネジメントシステムのPDCAサイクルに沿った環境負荷の低減を図る活動に取り組んできました。ISO14001:2015年版改訂に伴い、2016年12月より、加工分野である群馬工場と、製造分野である千葉製造工場、四日市製造工場に適用範囲を変更し、運用を開始しています。今後も、当社の環境方針にありますように“地球環境保全に貢献する企業”を目指して継続した活動を展開してまいります。
WEEE、RoHS指令対応無電解めっき液を積極的に開発しています。またPTFE含有めっき(カニフロン®)はPFOS、PFOAを一切使用していません。
めっき加工・めっき液製造工程において、熱エネルギー消費の徹底した抑制に取り組み、省エネ化、CO2排出削減に努めています。
めっき廃液中には有価資源であるニッケルやリンが含まれています。当社では資源リサイクルに貢献するニッケル回収システム「ReVEX®」を開発し、当社群馬工場に導入しています。
「液の廃棄頻度を減らす」という観点からめっき液の長寿命化システム「CirVEX®」を開発し当社群馬工場にて導入しローエミッション化への取り組みを展開しています。
また当社四日市製造工場・千葉製造工場・タイ製造工場では「リユース」という観点から容器回収再利用業務による廃棄物削減を進めています。
めっき特性・機能を満足させつつ、更なるめっき皮膜の薄肉化を行うことで、限りある資源の枯渇を抑制する試みにも取り組んでいます。
日本カニゼンは、年々厳しくなる環境規制に対応し、ラインアップを取り揃えております。
ニッケルやリン、フッ素、窒素等、環境負荷物質をシャットアウトする最新鋭の大型排水処理設備を有しています。河川放流前の最終槽では、水質の安全の証として金魚の飼育を行っています。
大型スクラバーを6台設置し、全工場内の空気を15分で排気する能力を有しています。スクラバー内部に充填材を取り入れることで、有害物質の吸着率を大幅に向上させています。
無電解ニッケルめっき廃液からニッケルを回収するリサイクル装置を導入しています。不純物(Fe2+・Zn2+)を抽出除去した後にニッケルを抽出する2段階溶媒抽出法を採用し、また抽出助剤の開発により、抽出時間を従来の1/6に短縮しています。
無電解ニッケルめっき液を長寿命化する設備を導入しています。
めっき液中の必要成分の損失を極小化し、有害成分のみを除去するもので、当社独自の2段階電気透析法により実用化したローエミッション設備です。
亜鉛置換工程を経た製品によるめっき液中への亜鉛を混入防ぐことで、品質の安定化とめっき液を延命化する当社独自の装置です。
WEEE、RoHS指令対応製品として鉛フリーめっき液への全面移行を積極的に進めています。