無電解めっきのパイオニア
カニゼンめっき
Kanigen®(Ni-P)
鉄、鋼、銅、黄銅、青銅、アルミニウムなどの製品に硬くて厚さが均一で、しかも耐触性のよいニッケル燐合金のコーティングを化学的反応によって形成する方法です。KANIGENの名はCatalytic(触媒的)Nickel(ニッケル)Generation(生成)の頭文字をとってKA-NI-GENと命名したもので、Kanigenは当社が登録した商標です。
三大特性
- 母材の形状に関係なくめっき皮膜は均一なつきまわりを示します。
- 高寸法精度が得られます。(所要のめっき厚さに対し±10%以内)
- 非熱処理品はアモルファス構造で耐蝕性に優れ、熱処理により皮膜は結晶化し、高硬度を得られます。
カニゼンめっき面の性質
- 組成
- Ni90~92%、P8~10%
- 比重
- 7.9
- 融点
- 890℃
- 皮膜硬度
- 非熱処理品:HV500(RC49)
- 熱処理品(400℃):HV900(RC67)以上
- 電気抵抗
- めっきしたままで60μΩcm
- 400℃以上で熱処理すると1/3以下に低下
- 熱膨張係数
- 13×10(-6)/℃
- 密着力
- 軟鋼上の密着力が最も強く24kg/m㎡
- 密着力
- めっき後の熱処理温度と皮膜硬度の関係
使用用途
ピストン・アンカーピン・パワステ部品 等